ピンポンマンションはまだある。香港141、消えた香檳と残った富士

世界の風俗

ピンポンしたら部屋が開く。それが香港141。ただし代表ビルは潰れた

15年前に書いた香港141の案内を、2026年の公開情報で直した。当時の呼び方は今も同じで、ピンポンマンション。チャイムを押す。ドアが開く。相性と値段をその場で見る。仕組みは残った。

地図は壊れた。

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いちばん大きい変化は、日本人向け案内の定番だった香檳大廈B座が更地になったこと。

バー街と夜市も含めて、終電までに帰れる夜になるように書いた。

香港の夜はレーンが分かれている。混ぜると失敗する。

バー・クラブは蘭桂坊、SoHo、灣仔駱克道、尖沙咀のKnutsford Terrace。

普通に飲む夜。蘭桂坊は相変わらず高く、灣仔の方が安い。

夜市・街歩きは廟街、女人街周辺。食べて歩く夜。観光化は進んだが、密度は残る。

サウナ・マッサージは灣仔・尖沙咀の看板店。正規スパと「骨場」は別物。

141、つまりピンポンマンションは富士大廈、建興大廈、發利大廈。個室を自分で選ぶ形式。香檳大廈B座は解体済み。

全部を同じ「夜遊び」で括らない。法律も客層も値段も違う。

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ピンポンマンションとは何か。

香港では One Floor One、一樓一鳳と呼ばれる。商住両用の古いマンションに独立個室が並び、廊下を歩いて部屋を選ぶ。看板は出ない。

普通の人が普通のビルだと思って通り過ぎる。ドアに紙が貼ってある。ピンポンする。中に人がいれば cond を確認して入る。住民も同じ建物に住んでいる。

15年前の相場は450HKD前後、強気で800HKD。

いまは短時間300〜500、通常500〜800、東欧系700〜1,200超、という数字が多い。

現金が基本。

英語は How much 程度で足りることがある。カタカナ英語でも通ることがある。

前金をオンラインで送れと言われた時点で疑うこと

法律はここを外すと役に立たない。

香港は、成人が単独で自分の部屋で接客する行為そのものは罰しない、という整理が一般的。

違法になるのは複数人の場所経営、仲介・ピンハネ、路上の客引き、業主が用途を許すこと、観光・双程証での就労。客側も公共の場所での唆使で捕まる例がある。

2025年から2026年にかけても、油麻地、尖沙咀、九龍城で掃黄が続いている。未成年が関われば別件の犯罪。見た目で年齢は分からない。

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15年で最大の変化は香檳大廈B座

尖沙咀・金巴利道16-20號。

ペニンシュラから彌敦道を北上し、金巴利道を右折、大都酒店の看板の下、雑誌スタンドの奥が入口、という道順はもう使えない。

恒基地産が2024年に17.28億HKDでB座業権を統一し、建物は拆卸済み。

35階ホテル案は2026年5月に城規会で否決、覆核中。

2026年9月時点でホテルは建っていない。2017年の掃黒以降、ビル内の性産業はほぼ消えていた、という整理もある。

尖沙咀側で名前が残っているのは發利大廈、英語名 James S. Lee Mansion。

加拿分道33-35A號、寶勒巷の角、1階に7-Eleven。香檳の穴を埋める名前として英語・日本語ガイドに出る。

ただし2026年3月、この一帯で大規模な掃黄があり、128人が拘束された報道が出ている。密度は当時の香檳とは別物と考えた方がいい。

いまピンポンできる代表は三つ。

富士大廈は港島の主力。

駱克道381-383號。銅鑼灣駅C出口から灣仔方向へ約4分。1978年、約21階。港島でいちばん規模が大きく、部屋の状態は比較的良い、という評価が今も多い。

家賃が高いぶん、提示価格も他より少し高い。

地図は 381-383 Lockhart Road, Causeway Bay。入口は細い。

1階に「富士大廈 / FUJI BUILDING」の表示がある。当時と同じく、階段の先に狭いエレベーターホールがある。

建興大廈は旺角で安め。

花園街97號。旺角駅D3から花園街へ。

1966年の古いビル。部屋数は多いが建物は年季が入っている。

15年前と同じく「安い代わりに環境は落ちる」という評価。昼間は波鞋街の観光客で普通の商店街。入口は狭く、奥まっている。地図は 97 Fa Yuen Street, Mong Kok。

發利大廈は尖沙咀の後継候補。

加拿分道33-35A號。尖沙咀駅または尖東駅から徒歩。1961年、約8階。規模は富士・建興より小さい。地図は 33 Carnarvon Road, Tsim Sha Tsui。1階コンビニ横の入口。掃黄の写真では警察車両が並んでいる。

ほかに名前が出るビルもある。

合宜大廈、五寶大廈、福樂大廈、荔枝角道56-58號。

営業の有無は週単位で変わる。不慣れなら、富士、建興、發利の三つ以外を初見で追わない方がいい。

飲む夜はエリアで切る。ピンポンマンションと同じ通りにバーがある、というだけでもう別レーンだ。

蘭桂坊は中環。

D’Aguilar Street、Wyndham Street、Lan Kwai Fong Streetの三角形。100軒以上が密集。

週末は路上まで人が溢れる。カバー300〜500HKDのクラブ、カクテル130〜180HKD、ビール80〜100HKDクラスが出てくる。

最寄は中環駅。坂が多いので、はじめてなら上から下へ飲む方が楽。10%サービス料が乗る店が多い。

灣仔・駱克道は蘭桂坊の東。昔の水兵バーの名残と、普通のパブと、ライブハウスが混在。

ビール45〜70HKD、ハッピーアワーで30〜45HKDまで下がる店がある。蘭桂坊より安い。

Joe Bananas、Carnegiesあたりが「灣仔らしい」名前として今も出る。

富士大廈も同じ駱克道の東寄りなので、港島側は一本の通りで夜の性格が変わる。西はバー。東の端がピンポンマンション。

尖沙咀はKnutsford TerraceとAshley Road。九龍側の飲み。観光客が多い。

香檳が消えたあとも、ミラ周辺から金巴利道一帯はホテルと店が密集している。バー目的ならTerrace側。141の話をするなら發利側。頭の中で分ける。

廟街夜市は油麻地。

夜市、占い、屋台、路上の喧騒。ナイト系の「施設」ではなく街そのもの。2025年秋も油麻地の街頭売淫を狙った掃黄があり、砵蘭街、碧街、廟街、上海街が名前に出た。夜市を歩くこと自体は普通の観光だが、客引きの密度は昔より取り締まりが厳しい。

帰れる夜にするための実務。

MTRは24時間ではない。終電は路線と方向で違うが、おおむね00:30から01:10。中環の港島線は堅尼地城方面01:04、柴灣方面00:58前後。

尖沙咀の荃灣線は0時台後半。改札は終電の5分前に閉じることがある。アプリは公式「MTR Mobile」。大晦日、クリスマスイブ、中秋、旧正月前夜は延長や終夜が出ることがある。

交通はOctopusがいちばん楽。

VisaやMastercardのタッチ、AlipayHK EasyGoも使える。タクシーは2026年4月から電子決済の提示が義務化されたが、現金はまだ持っていた方がいい。

ピンポンマンションの個室は現金前提の話が多い。7-ElevenはOctopusチャージと夜間の拠点になる。

港島で飲むなら中環から灣仔、銅鑼灣は徒歩とトラムで足りる。九龍に渡るなら終電前に尖沙咀へ戻るか、タクシー。深夜の赤的はメーター確認。

ホテルは用途で寄せる。港島なら灣仔から銅鑼灣。九龍なら尖沙咀か旺角。蘭桂坊だけなら中環。ピンポンマンションを見る予定があるなら、富士は銅鑼灣、建興は旺角、發利は尖沙咀。

使い方の例。

港島だけ飲むなら、18時に銅鑼灣で飯、駱克道を西へバー、終電でホテル。富士大廈は同じ通りの東端にある、という地理だけ覚えておけば足りる。

九龍の街を歩くなら、19時に廟街で食べる、彌敦道を南下して尖沙咀のバー、ホテル。

香檳の旧址は金巴利道。いまは再建話の土地。ピンポンするなら發利を昼のうちに地図へ落とす。

15年前の原稿を現地で検証するなら、昼のうちにGoogleマップで3点をピンする。

富士、建興、發利。夜にいきなり探すと入口を見落とす。香檳は行かない。

まとめ

ピンポンという動作の説明としては今も通じる。ただ代表ビルは再開発で消え、価格は上がり、掃黄は断続的に入る。同じ建物に住人がいる。オンライン名簿の写真は本人と限らない。ドアを開けた先の条件は、その部屋のその場の交渉である。店の管理は無い。

ナイト系として役に立つのは、エリアを混ぜないこと、終電を先に決めること、現金とOctopusを持つこと、違法になる線を自分で踏まないこと。

組織、路上、入境、未成年。

場所の更新だけなら短い。ピンポンマンションは残った。残っているビルは富士大廈と建興大廈。消えたのは香檳大廈B座。尖沙咀の名前の後継は發利大廈。飲むなら蘭桂坊か灣仔かKnutsford。歩くなら廟街。

チャイムの音は同じでも、叩くドアの番地は15年前と同じではない。

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